空に優る景色は地面にしかない

あらゆる文章をとりあえず載せておくブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

欲しいものは日常に紛れているし、知りたいことは既知に埋もれている

作品の巧拙について(巧拙は技術的な面でしか言えないと私は思う)分からないのは、下手なことを馬鹿にする人の態度だろう。どんなに懸命にやっても下手だと笑われて終わってしまうのはあまりにもひどいし、それは人が何かを生産する上で大きな足枷となって…

老いは死よりも差し迫った恐怖を覚えさせる

雨の降った記憶がないまま梅雨が明けてしまった。紫陽花に思いを馳せる暇もなく、温い風が容赦なく網戸にした窓から入ってくる。熱や日差しを遮断するために窓を閉め、カーテンを閉じても熱が侵入してくる。頼りない布はいとも簡単に熱の侵入を許してしまう。…

愛の気配

愛という言葉が氾濫していて、「愛」を見聞きしない日はない。貴方も私も愛については考えていて、それでも実態は分からずじまい。確信をもって言う者が現れれば胡散臭さを伴って宗教じみてくるし、論理を突き詰めれば哲学として成り立つものの、実感とはま…

 夢のような日々を過ごしている

夢のような日々を過ごしている。理想形としての日常生活を送っている感触がある。会いたい人に会って、したいことやしなければならないことをして少しずつ経験を重ねていく。 とあるデザイン画を見て何か触発されたような心地がした。自分の特徴を思い出した…

ぎこちないのでボツにしたけど一応載せておく歌詞みたいな何か

生活だけ考えざるを得なくて 生きることはあまりに遠くて ああ、向き合わず 月日は流れた 鈍麻してく この目は何も見ていない 感覚はもう すでに衰えて 日々忘れれば悩まずに済んだ あの日出会った書が何もかもを変え 何かが壊れ ただ生活に執着せずに 新し…

音楽を考えるくらいの距離感で人間について考えていたい

世の中は時に残酷で、時に優しく淡々と動いている。経過が痛みを伴うこともあれば、時の流れによって癒えるものもあるようだ。私はここ最近認知がはっきりしていない。眠るように日々を過ごしている。「認知がはっきりしていない」とは、子どもが物心のつく…

動きたくない

扇情的な映像、音。平滑化されたそれを摂取する。脳に傷がつく。自傷行為。 空は明い、一日はすでに始まっていた。暗がりの喪失によって空白の時間を見つける。半時間ものあいだ、時間に乗ることができなかった。静止した心。昼間のような外の世界。 コール…

自分の心の声を聴く

欲求を制御しようと思ったことがあまりない。関わってくれる人のために我慢することはあるけれど、自分自身は欲求に食い尽くされる可能性を考えていない。なぜだろう。どこかで破綻しないと思い込んでいるのだろうか。いや、実際に破綻はしないのだと思う。…

「求めゆくことそれ自体が色褪せる」

普通の日記を書く。久しぶりにGARNET CROWを聴いている。聴き込んでいたのは学生時代だからきっと学生の時を思い出せる。そんな期待を込めて聴いているけど、分析的なイメージしか湧き起こらなくて早々に諦めた。音楽はこんなに空っぽだったのかと思ってしま…

会ったことのない人に恋をした

知らず知らずのうちに芽吹いて、花まで咲かせた名前のない植物に、私は密かに名前をつけた。その名前はここでは呼べない。 高校のときに私は双極性障害を発症した。だから、私の物語はそこで断絶されていて、思い出を振り返ろうにも覚えていない空白の期間が…

いつか世界に溶けていく

いつか世界に溶けていくことを、私は肯定的にも否定的にも捉えたくないと直感的に思っていた。なぜならそれが救いになろうと、不幸の元になろうと、人為的秩序の世界において存在するだけの人間の価値観に過ぎなかったからだ。ただ世界に溶けていくこと、そ…

埋葬

悲しみを通り抜けて、海の森に浸かっている。 生き物はすべて去った後だった。私は一人で何かを待っている。 風との抱擁は掴みどころがなく、まっさらで空虚だ。 それでも風と抱き合うことに私は意味を見出したがった。 私の見つめる瞳には何が映るのだろう…

私がファッションにこだわらなくなった理由

私は高校生のときからファッションが大好きだった。ファッション雑誌を何冊も購入し、さまざまな系統のファッションを見て、コーディネートを学んだ。好きなモデルもいたし、好きなファッションスタイルもあった。「ギャルは嫌だけど、OLさんのようなお姉さ…

「余計なお世話」をするバランス、何もしないバランス

最近、自覚している変化がある。他者に対してどのような働きかけをするかということについてだ。例えば困っている人を助けるとか、助けないとか、良くないかもしれない方へ向かう人に対して、何かアクションを起こすのか起こさないのかということ。 多分昔は…