自分だけ時間が止まっている
青と緑とその他。景色が眩しくてたまらない。気分まで晴れれば良いのになかなかそうはいかないらしい。今日は特に何も考えていない。夢が苦しい感触があった。しかし良くは眠れた。
美しい景色をたっぷり堪能して、4時間半移動し、ようやく長崎の家に着く。予想以上に密になることが分かり、少し緊張する。
親戚がぞろぞろと集まる。17人。予め人数が分かっていれば絶対に来なかった。子どもがわいわいしている光景は嫌ではない、微笑ましいけれど、近くでキンキンした声がすると過敏に反応してしまうらしい。ストレスを感じる。子どもの声にイライラしたくはないけど、しそうになる自分がいてやだなと思う。
合間に梅干しを漬けた。塩漬けして干した梅を敷き詰めて、その上に紫蘇をたくさん載せる。梅をまた敷き詰める、紫蘇を載せる。交互にやって、梅酢を入れてひたひたにしたら、カビ防止のザラメを振りかける。今年は少し塩が控えめらしい。
小屋から家に戻ると、ご飯の支度ができていた。混乱しながらお刺身をいただく。人の多さで味が分からない。箸が止まる。他にも料理はあったけれど、食べるのを諦めた。
わちゃわちゃしたまま寝る準備をした。まだ誰も眠っていない。日記を書く。寝る。眠れない。ごろごろする。
話を聞く。学生は大変だな。というか、人間は大変だなあなどと思う。浮世離れした気になっている自分、なかなかにいけすかない奴である。特に誰からも何も聞かれないけれど、自分だけ時間が止まっている感じがした。