空に優る景色は地面にしかない

あらゆる文章をとりあえず載せておくブログ

一年の振り返り

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ビーズ刺繍

 十二月二日。一月並の冷え込みを観測している今日、寒さを体感している私は、その生の実感がそこはかとなく嬉しかった。最近白湯を飲むことを覚えたので、ちょっぴり健康志向が高まったような気分で得意気にカップから湯気を立てながら、柄にもなく一年を振り返ってみようと私は思った。

 

 多分今年の目標は動き出すことだった。長い呪縛から解放されて自由になったので、新たに活動するための準備をする必要があった。前から苦手だった役所での諸手続きを母に見守ってもらいながら行った。一人きりでももちろん行ける(ひとりでできるもんのノリで)けれど、不安があると挙動不審になるため、お守りとして母に付き添ってもらった。「いい歳して」という言葉は、訳ありな私にはちょっと適用しがたいので自分でもしないでおく。精神障害者保健福祉手帳を取得した。そして、自立支援医療制度も利用することにした。手帳を使って地下鉄の料金が半額になる交通系ICカードの手続きもした。

 

 それからずっと行きたかった図書館に一人で行き、本を借りるときに必要なカードの再発行をした。でも、正直一人で図書館はまだハードルが高いと思った。何度か練習して行きやすいルートを自分なりに試行錯誤してみたけれど、それでもやっぱり乗り慣れないバスに乗るのが不安で、帰り着いた頃にはクタクタになってしまった。あまりに大変な思いをしたせいか、再び行こうという気持ちが芽生えない。一人で図書館は来年の課題になる。

 

 そんなふうに今年の前半はかなり頑張って動いた。よく頑張ったと思う。ただ、行動面で浮上した問題もあった。地下鉄に乗るのが以前よりつらくなってしまった。じっと耐えているけれど、できるだけ避けたくて地下鉄に乗らずに歩いて帰宅することが増えた。一時間くらい歩くため体には良いのかもしれないけど、地下鉄に一人で乗れないとなると困ることが多いので、来年はもっと苦手意識をなくしたい。

 

 今年は運動の習慣化を目指した年でもあった。習慣化には成功したと思う。筋トレと有酸素運動を組み合わせてトータルで一時間やるのが自分にとってベストらしいということが分かった。いろいろなワークアウトアプリを試した。今はシンプルなものに落ち着いている。理想体型になるにはまだ時間がかかるし、健康のためにも運動は今後も継続する。

 

 そして何よりも力を入れたのはビーズ刺繍だった。ネットで販売することを目標にまずは10種類以上イヤーアクセサリー(ピアス・イヤリング)を作ろうと思い、作ってみた。まだ裏面の処理が残っているし、デザインから制作までの流れが確立できていなかったり、価格設定も決めていなかったりしてやることが残っているので、来年も引き続き準備をすることになる。おそらく来年には開店できると思う。

 

 ただあまり良くなかったのは、ビーズ刺繍に時間を割いたことで創作や読書をする時間が大幅に削られてしまった。つくる時間を少なくしてしまうと、おそらくメンタルに悪い影響がある。自分にとって創作の位置づけは、趣味をある意味超えていて、一生したいと切実に願っているから、全くなくすことはできない。かといってそればかりをしたいというわけでもないけれど、ある程度やらないとやはり心が、世界が枯れていくような気がしている。そのように自分を保ちたい意味もあるし、音楽が好きなら、この世界に音楽がなくならないように自分で生産することも考えるのは当然じゃないかと気づいた。文学やその他芸術も然り。だから私は作ることをやめないんだろう。長くなったけれど、つまり、創作の時間を増やすことが来年の課題になってくると思う。

 

 今年もたくさんの人と関われた。直接会う頻度は減っているけれど、今はリアルとかネットとか分け隔てなく関わっている人たちのことを大切にしたいと思っている。みんな大好きだし、今これを読んでくださっているどこかの誰かのことも本当に好きなので、気軽に声かけてください。喜びます。大人数での会話は苦手だけど好きなので、機会があればチャレンジしたい。

 

 良い年末年始を。